- 最初に考えるべき前提は?
- 大学生はMacとWindowsのどちらを買うべき?
- 大学生にはMacのほうが良い理由は?
大学生にはPCが必要ですが、MacとWindowsのどちらが良いのかについては数々の議論が行われ、膨大な数の記事が書かれています。
しかし、それらの議論は大抵、前提が共有されていません。前提が異なれば、議論が成り立たないですよね。
そこで今回は、まず前提を共有したあと、その前提ではMacのほうが良いよねという話をしていこうと思います!

MacとWindowsを5年間使用している大学院生の私が解説します!
研究室ではiMac、持ち運び時はMacBook Air、自宅ではWindows(デスクトップ)です。
大学4年間はWindowsのラップトップも持っていました。
※対比のしやすさのため、MacBookをMac、WindowsのラップトップをWindowsとして表記しています。
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大前提
大前提として、大学からOSが指定されていたら絶対に従ってください。
大学がOSを指定している場合、そのOSでしか動かないソフトを授業で使う可能性が高いです。MacまたはWindowsを選んでしまったせいで大学生活で不利になるのは悔しいですよね。
例えば、私が所属していた学科では3Dモデリングを行うためにSOLIDWORKSというWindows専用ソフトを使いました。対して、友人が進んだ芸術の学科ではAdobe製品が最適化されているMacが指定されていました。
このように、それぞれの学部や学科で指定されるOSが異なるので、指定されていた場合は必ず従うべきです。もし「推奨OS」という形でぼんやり書かれていたら、学生部に直接確認するのが良いと思います。
以降の議論は、大学からOSを指定されていない前提で進めていきます!
Macを買うべき理由
大学からOSを指定されていないことを前提に、Macを選ぶ理由を説明していきます!使わないと分からない理由を挙げていますので、是非読んでみてください!
メモリ容量に対して動作が軽い
これはMacとWindowsを5年間使って感じたことですが、Macの8GBの動作感はWindowsの16GBに匹敵します。
というのも、これはMacがユニファイドメモリというアーキテクチャを採用しているからです。CPUやGPUがメモリに同じようにアクセスできるため、メモリアクセスの時間が短縮されます。対して、Windowsでは各社のCPUやGPUが各社のメモリに対して別々にアクセスすることになります。
Appleが自社でOSやチップまで開発してしまうからこそメモリに効率よくアクセスでき、それがMacのサクサクな動作に繋がっています。

Windowsの16GBは正直メモリが足りません。
Macの8GBがすごいとはいっても、Macでは16GBをおすすめします。
バッテリーの持ちが良い

Apple Siliconに変わってから、Macはバッテリーの持ちがかなり良くなりました。バッテリーの持ちは使いやすさやストレスに直結するので、ここはMacを高く評価できる点です。
私はWindowsのラップトップも学部時代に使っていましたが、Windowsは本当に電池の減りが速いです。平気で3時間くらいで動かなくなります。ラップトップの良いところは持ち運びできて膝の上でも扱える点にあるので、電池の減りが速いのは致命的です。カフェで作業もしづらいですよね。
Apple製品との連携が使いやすい(特にiPad)

MacはApple製品なのでもちろん連携ができますが、特にiPadとの親和性がかなりのものです。
というのも、MacはiPadをケーブル無しでサブディスプレイとして使うことができます(Sidecarという機能ですね)。ラップトップはいつの時代も狭い画面を強要されてしまいますが、MacならばiPadによって画面を1つ手軽に増やせます。
また、大学生はiPadをノート代わりに購入する人が多いと思います。iPadがタブレット界の頂点に君臨することは誰しも知っていると思います。そのiPadとMacを持ち歩くだけで、iPadが「タブレット」と「サブディスプレイ」という2つの役割をこなす神アイテムに化けます。
Apple製品なので、もちろんAirPods Proとの連携もスムーズです。AirPods Pro2についてのレビューはこちらをどうぞ!
壊れにくい
MacはWindowsに比べて壊れにくいです。
私は学部時代にリュックにMacを入れて自転車で通学していましたが、下り坂でリュックを下にして転んでも、雨の日にリュックが濡れても、ずっと故障していません。
対して私が持っていたWindowsラップトップ(大学推奨のPC)は、1年後にSSD不良で修理に出す羽目になり、今は発熱していないのにファンが過剰に回ります。
Windowsと比べてMacが壊れにくいのは、私の経験からしても確かだと思います。
リセールバリューが高い
Macはリセールバリューが高いので、バッテリーの状態や傷にもよりますが購入金額の5割~8割程度で中古Macを売ることができます。
Macのリセールバリューが高い理由として、性能やブランドはもちろんですが、出品の見つけられやすさが関係していると思います。WindowsはDELLやHP、NECなど各社が販売していますが、MacはAppleしか販売していません。MacOSが搭載されているのはMacしか無く、MacはAppleからしか販売されていません。そのため、中古Macを探すときに自分の出品が見つけられやすいことが、リセールバリューの高さに繋がっているかもしれません。
また、Macのリセールバリューの高さを利用すると「やっぱりWindowsが必要だからMacを売ってWindowsを買う」という動きができます。仮にMacが合わなかったとしても、このように柔軟に立ち回ることができるのは良い点といえるでしょう。
Microsoft Officeが使える
Windowsをおすすめされる理由として「Word、Excel、PowerPointが使える」が挙げられますが、当然Macでも使えます。
他にも、今の時代に「全ての大学生に必要なのにWindowsでしか使えないソフト」は基本的にありません。ただし、動画編集のAviUtl、3DモデリングのSOLIDWORKS、Steamの各種Windows専用ゲームなど、ニッチな分野ではWindows専用がしばしばあるのは注意が必要です(大体は代用品がMacにありますが)。
ターミナルがLinuxに似ている(情報系限定)
これは情報系の研究室でMacが多く採用されている理由ですね。
今の時代は基本的にGPUを積んでいるサーバーにアクセスして計算を回しますが、サーバーはLinuxであることがほとんどです。WindowsのコマンドプロンプトはLinuxと使い勝手が異なるため、ローカルで作業したいときにかなりストレスになります。Windowsのファイルパスに「\」を使ったのは未だに悪手だと思っています。
対してMacのターミナルは、Linuxと同じUNIXベースなので、同じコマンドが使えたり、ディレクトリ構造が似ていたりします。
Macのデメリット
Windows専用ソフトが使えない
Windowsを選ぶ人にとっては一番の理由ですね。
一応、ParallelsやVMwareなどの仮想化ソフトでWindowsを動かすこともできます。しかし、SSDとの接続が上手くいかなかったり、メモリ効率が悪かったりして、流石に本家のWindowsには及びません。
また、MacでもMicrosoft Officeは使えますが、Windows版のほうが操作しやすいです。元々Windows用のソフトなので、解説記事もWindows版のほうが多く出回っています。
逆に、Macでしか使えないソフトも多々あります。Karabiner-Elementsは最強のキーマップ変更ツールですが、Windowsでは使えません。Karabiner-Elementsについてはこの記事でインストール方法を紹介してあります。
ポートが少ない

これもWindowsを選ぶ人がよく挙げる理由です。しかし、私はこれを本質的なデメリットだと思っていません。
今の時代でデータをやり取りする際、USBメモリはあまり使いません。友人間ならLINEやDiscordとか、課題ならMoodleやGoogle Classroomだとか、もっと言えばGoogle DriveやOneDriveのURLを送るとか、USBメモリよりも便利な方法が様々あります。
さらに、Macに搭載されているのはThunderbolt規格対応のUSB type-Cです。そのためUSBハブを使えば、USBメモリはもちろん、有線LAN接続・HDMI出力・充電などすることができます。このような何かしらの線を繋いでるときは持ち運びやすさは関係ないので、USBハブを使ってしまえばポート不足なんてものは問題になりません。
私が使っているUSBハブを貼っておきます。
CommandとOptionのショートカットがある

これは私がMacとWindowsを使い分ける上で嫌だったことです。WindowsのショートカットはCtrlとAltとWindowsを駆使しますが、MacのショートカットはCommandとOptionがよく使われます。
MacとWindowsはそもそもキーボード配列が異なっていて、Macにしか存在しないキー(CommandとOption)、Windowsにしか存在しないキーがあります(AltとWindowsキー)。そのため、Mac版ソフトのショートカットを調べていたのに、検索結果にWindows版のショートカットを解説したものしかない、といったときに苦労することがあります。
まとめ
今回は大学生がMacを買う理由を、だいぶポジりながら紹介しました。
大前提として大学の指定OSには従った上で、どっちでも良いならMacを選んだほうが良くね?と思っていただけたら幸いです。
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